求められている姿。伝えたい想いをどのように訴求するか。すべてはブランディングに詰まっています。
「地域の価値を、地域とともに」創っていくこと。
地域のすばらしい文化をブランディングし、守っていくことがわたしたちの使命だと考えています。
なぜ売れないのか?
それはモノが溢れ、選ぶことが大変なほど豊かな時代へ突入したからです。同じような商品がたくさん
ある中から、自社商品の良さを「わかりやすく短い時間内で伝える」ことが必要になったのです。では
どうすれば「伝える」ことができるのでしょうか。そこには、「モノ」だけではなく、「コト」や「ココロ」にも
フォーカスしたブランディングデザインが必要不可欠なのです。
お客様の視点に立つとき、まさに「同じような商品がたくさんある」ことに気付きます。そして多くの
類似品から手頃な価格のものを選び、手に取るのです。そのとき、モノづくりに対する丁寧なこだわり
は、お客様に届いていないのです。ブランディングデザインとは、ブランドの価値をお客様に正しく届
け、ファンをつくっていくためのものです。
ファンを作るには魅力をどのように伝えるかが大事です。偽りの言葉を並べたり、実力以上のことを
言ってしまっては、人の心を動かすことはできないからです。最近よく目にする「私が作りました」
というコピーの背景には、生産している方の表情や感情を読み取り、親近感を感じるところに消費者
は「安心」を感じているのです。生産者の偽りの無い姿に「共感」を覚え、「物語」を創造するのです。
例えば「お米」のセールスポイントは「無農薬・無化学肥料」で「安心・安全」を生産者は訴えたいと
します。一般的にはそのコピーを前面に打ち出し、訴求をします。しかし、お客様層、販売シーンなど
によっては、「至福の朝ごはん専用米」などの「コト」や生産地域情報、または「一粒一粒を心を込め
て育てたお米」といった「ココロ」を訴求したほうが響くこともあります。
これは一例ですが、当然ケースによって見せ方が変わります。そこにどのような「コト」「ココロ」が
あり、どのような形で訴求するのか。 ブランディングデザインは、商品の可能性を大きく左右する
チカラがあるのです。
ブランディングするにあたって、よくありがちな取り組みとして、自社の商品パッケージはA社へ。ロゴ
デザインはB社へ。ホームページはC社へ。販売促進物はD社へ。といったことが行われています。
バラバラに依頼された各専門家が、意思疎通も議論の場も持たないまま、一つのブランドを築き上
げることは、ブランドの「核」がブレやすくなる原因となります。
それでは、ブランドを築き上げるどころか、結局のところ、何を「核」として伝えていくのかが不透明に
なり、お客様に会社・商品・サービスの良さが届きにくくなってしまうのではないでしょうか。
わたしたちは、クライアントとの密なコミュニケーションを通じて、1 つのブランド単位の方向性をとも
に導き出し、独自性を明確にし、トータルブランディングデザインを実現します。
上のフローのように、ブランドは立ち上げて終わりではありません。継続していく中で、変化していく
ことが大前提です。ブランドをメンテナンスしながら、お客様や社会全体に真の価値を伝え続けていく
ことが"本物" の使命であり、喜びなのだと考えています。